年をとること

(「解き放つ」)

 

渦中にあるときは その場面に必死でせいいっぱいですから

なかなか ストーリー全体の意味や

その場面のひとりひとりの役割に気が回りませんが

 

年をとっていくと だんだんと

どの場面も なにひとつムダがなく 

完璧なシナリオとキャスティングだったことがわかってきます

 

年を重ねるって いいなぁ って 

このところ しみじみ思うのです

 

価値判断を手放し 

条件付けを手放し

 

思いこみや こだわりや 執着や

そういったものが希薄になっていくにつれ

 

「お任せ」で生きることが易しくなって

 

感謝ばかりになって・・・

 

10代も20代も  30代 40代 50代も

それぞれがかけがえのない体験の積み重ねでしたけれど

これから先も さらに楽しみなのです

 

70才の坂を越えたら

70回 門松をくぐったわたしでなければできないことが

坂の向こうに待っているような気がします

 

若いときのようにはできませんけれど

若いときには出来なかったやり方で向き合っていこうと

ふつふつと何かが湧いてきて みたされていく感じがします

 

それこそが しあわせなのだと感謝しています

 

合掌

 

 

(2010,09,06 「ゆめこのひとりごと」より)